コルネオセラピーの視点①
- Corneotherapy
- 5月23日
- 読了時間: 2分
更新日:5月24日
☆小鼻のざらつきとクレンジング
鼻の頭や小鼻がザラザラしたり、黒いポツポツが見えたりしていませんか?
それは毛穴の皮脂が汚れと混ざり、酸化して詰まった、いわゆる「角栓」です。
この憎き角栓は、なぜできてしまうのか、どうすればできなくなるのか。
コルネ オセラピーの視点で考えてみましょう。
皮脂は毛穴の奥にある皮脂腺で作られ、毛穴を通って肌表面に排出されます。
そして汗腺で作られた汗と混ざり合い、天然のクリームとなって肌を保護しています。

皮脂は毛穴から分泌される時はサラっとした液状です。
一方、毛穴の出口には、保湿剤・日焼け止め・ファンデーショ ン・雑菌・空気中のチリ、剥がれた垢などが溜まりやすく、 分泌された皮脂と混ざり合って脂汚れが作られます。
この脂汚れをよく洗い落さないと、毛穴の出口にこびりつい て徐々にフタが作られ、毛穴から皮脂が出て行けなくなりま す。すると、液状だった皮脂は毛穴の中に溜まって、こびり ついた脂汚れと混ざって固形化し、柱状に固まって角栓とな り、毛穴を押し広げ、さらに空気と触れて酸化し、黒くなって行きます。
一旦作られてしまった角栓は毛穴の奥から詰まっているので、ざらつきの部分を親の仇のように擦っても 「栓」ですから、抜けはしませんし、たった0.02mmの厚さの角質層(コルネオ)は、 ゴシゴシ擦るとすぐにすり減ってバリア機能が失われてしま います。さらに炎症が起きて小鼻の周りが赤くなったり、毛細血管が放射状に浮いてきたりします。
角栓が気になったら、サロンでスチーマーをあてながら吸引を行ったり、超音波振動で汚れを浮かせる技術で、コルネオ を削らないように丁寧に毛穴洗浄してもらいましょう。
おうちでも、たっぷりのクレンジング剤を使い、指の重さで触れる程度の圧で、小さな円を描くようにクルクルと優しく、 毛穴汚れとクレンジング剤をよ~く馴染ませます。
そうして完璧に汚れを浮かせてから洗い流します。
毎日作られる小さな脂汚れを、溜めず逃さずきちんと落とすことが肝なのです。
クレンジング後の保湿も重要です。
コルネオがたっぷりと水分を保持していると、皮脂は毛穴の出口にこびりつかず、 スルリと排出されます。
地道で丁寧なクレンジングが、小鼻に限らず、皮脂分泌の旺盛な部分の角栓のざらつきを徐々に減らして行きます。
(一般社団法人アロマ・リンパセラピスト協会会報 IKI・IKI㉛ 掲載)
コルネオセラピスト 山本なお美







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